「悲しき熱帯」を読んだ。2年ぶり、3回目だ。
- 作者: レヴィ=ストロース,Claude L´evi‐Strauss,川田順造
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2001/04
- メディア: 単行本
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6月のアメリカ出張の時に持って行って飛行機の中で少し読み、7月にスイスへ行ったときにもちょっとだけ読み、8月のアメリカ出張でまた残りを読み、という感じで少しずつ、長い時間をかけて読んだ。なんとなく、海外に行くときに読みたくなる。異文化に接する際の、苦痛とは言わないまでも、ある種の摩擦みたいなものを和らげる、あるいは先鋭化させる効果があるのかもしれない。いや、そんなものは無くて、単に気のせい、思い込みなのかもしれない。
それにしても、何度読んでも読みにくい本だ。内容がすっと頭に入ってくるということがない。なぜ、日の出と日没時の太陽に関する記述だけで10ページも費やすのだろう。
だけど妙に気になって、何度でも読み返してみたくなる。そして、読むたびに「おお、こんな事が書いてあったのか!」という発見がある(前に読んだ内容を憶えてないからだけど)。ややこしくて解りにくいけど、なんだかすごく魅力のある文章だと思う。不思議な本である。
気が向いたら、2巻も読もう。近いうちに読むかもしれない。あるいは読まないかもしれない。それはたぶん、誰にもわからない。