野生のペタシ (Le pédant sauvage)

Formerly known as 「崩壊する新建築」@はてなダイアリー

黒豹から獅子へ

まことに寒い日曜日であった。あまりに寒いのでなかなか出かける気にもならず、ほぼ一日家に引きこもって暮らしてしまった。
引きこもりついでに、Macの設定などちまちまと。といってもわたくしの新しいMacBook Proについては、あっけないほど簡単にセットアップが済んでしまったのだが、問題は妻に譲った古い方のMacBookだ。こちらは7年ぐらい前のiBook G4からの移行なので、かなり面倒なんである。OSは10.3 Pantherだ。これを10.7 Lionへ移行するわけだが、Time Machineなんて気の利いたもんがあるわけないからデータは手動でコピーだ。何をどう移せば良いかよくわからない。そしてPantherからLionへ、ということで変わってしまったこと、そして無くなってしまったもの(これがかなり問題)も多い。何よりもまず、iBookのCPUはPowerPC G4であるということ。今どきPowerPCなんて言っても、なんですかそれUltrabookの次の世代のPCですかなんて言われかねない。iBookで使っていたアプリのいくつかは、Intel Macではまったく動作しないのだ。難儀なことだ。
でも考えてみたらMacBookだってもうすでに5年経っているわけで、年数だけならiBookとそんなに変わらない。MacBookのほうは最初10.4 Tigerだったのだが、こちらはちまちまと10.7 Lionまでアップデートしメモリも増設したりしていったので、ずいぶんと差が開いてしまったのだろうなあ。まあ一番大きいのはやっぱりPowerPCからIntelに変わったことだろう。ここで大きな溝ができた気がする。まったくアップルという会社は、互換性というものに対する割り切り方がすごくて、一部のユーザに対してはほんとにえげつない仕打ちをしている。そのあたりMicrosoftなんかは、手厚い互換性サポートをしていてまことに立派だと思う。問題は彼らの製品のほとんどに、「洗練」という概念が致命的に欠落していることだろう。惜しいですね。