映像でしかできないこともあるわけですよ

朝起きたらなんだか喉が痛くて、しばらくすると寒気がしてくるわ頭が痛くなってくるわおまけに体の節々が痛む。てこれ、風邪の引き始めというやつですな。こうなると仕方がない。外は穏やかに晴れた気持ちの良い天気の日曜日であるが、一日引きこもりを決め込むことにした。

引きこもりついでに、あれこれ録画したまま放置しているテレビ番組など観る。先日原作を読んだばかりの「アマルフィ」も観た。

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原作とは似て非なるものだが、なかなか良くできた映画だ。もともと原作は結構長いから、あれがそのまま2時間の映画に収まるわけがない。そのあたりの事情を、物語のややこしい細部はできるだけ簡略化して、時には原作に無いものまであれこれ取り込み、逆に原作ではけっこう重要と思われる部分をばっさりと切り落として、ついでにナポリの美しい景色をふんだんにちりばめ、結果としてまったく違うものだが、エンターテインメント作品として十分に楽しめるものに仕上がっていると思う。ここまでやると、「あー原作のイメージと違う！」と文句を言う気にもあんまりならない。

それにしても織田裕二、個人的には「踊る大捜査線」のイメージがあまりに強過ぎるものだから、どうしても「おい青島えらい機嫌悪いなあ」と見えてしまうのだ。難儀なことである。