野生のペタシ (Le pédant sauvage)

Formerly known as 「崩壊する新建築」@はてなダイアリー

二日酔いにはヌーヴェルヴァーグ

昨夜、東淀川の「とりや、圓」にて肝の造りと焼鳥おまかせ7串ともつ煮と鴨ネギを食らい、生ビール1.5杯と「弁天娘」と「長享」を飲んだら、なんだか今日は頭が痛くて気持ち悪い、とまあ要するに二日酔いですな。おかしいなあれぐらいで、と思ったが、あの後さらに方違えをしてワインを3杯ほど飲んだのが利いたのだろうか。
さてそんなわけで今日はもう一日ぐだぐだで過ごす覚悟、とりあえずは録画していた「MIT白熱教室」を観た。いやーこの番組、面白いですなあ。ルーウィン教授、ほんまに体張ってます。
さて、遅い昼飯を食べにちょいと出かけて、ついでに夕食の買い物などして帰ってくるともう夕方。今度は昨年WOWOWでやっていたゴダール特集で録画した「彼女について私が知っている二、三の事柄」を観る。

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これには驚いた。とにかく、何が何だかまったく理解不能なのだ。これならまだ先日の「女と男のいる舗道」のほうがよっぽどわかりやすい。この映画についてネットなどでちょっと調べてみると、「中流家庭の主婦の売春を、 ドキュメンタリー・タッチで描いた作品」などと紹介されたりしている。ええ?そうなの?これってそんなまとめ方で良いの?と思いながらも、じゃあ何て言えば良いのだと問い返されればこちらも答えに窮する、というのが実際のところ。映画の中で芝居をしていはずの連中が、どうしてことあるごとにこっちを向いてなんだかんだ喋りかけてくるのだ。お前ら誰に向かってモノ言うてんねん。しかも言ってる内容が意味不明だぞおい。とにかく不可解な映像と囁き声のナレーションとちょっと油断するとすぐこちらに向けて投げつけられる意味不明なモノローグに、何じゃこりゃ、と唖然としたままでの1時間半を過ごすことになった。
そんなわけで、なんだか衝撃的な映画でございましたですよ。