本のタイトルというのは重要だ。書店にならんでいるときに、まずタイトルで「おっ!?」と思わせれば、手に取ってみて、それからぱらぱらっと中身を読んで、なんだか面白そうだな、となればお買い上げ、ということになる。そんなわけで「一億総ツッコミ時代」なんていう本を読んでみることになったわけだ。
- 作者: 槙田雄司
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2012/09/26
- メディア: 新書
- 購入: 3人 クリック: 59回
- この商品を含むブログ (23件) を見る
ネットの世界でもリアルの生活でも、いまや人々はとにかくツッコミを入れられないように、先手をとって他人のちょっとしたことをあげつらいツッコミを入れてやろうと必死である。だからどんどん息苦しくなっている。今この国にはボケが足りない。みんなそろそろツッコミをやめてボケに回らないか?
おおざっぱに言えばそんな話だ。全面的に賛成はできかねるが、まあ言ってることはわからんでもない。ある種の人たちがデタッチメント/コミットメントと言っていたものを、ツッコミ/ボケ、あるいはメタ/ベタと現代のわれわれ日本人にもわかりやすく言い換えてくれているのだな。ツッコミからボケへ、あるいはメタからベタへ。ボケとかベタというのは、あるいはアンガジュマンとも言えるのだろうな。
ふーん、ワーディングの発想としては面白いけど、内容としてはそんなに斬新なことを言ってるわけではないな。と、メタな立場でツッコミを入れてしまいました。ごめんね。
だいたいブログで本の感想を書くなんてツッコミの最たるもんだろ、と開き直ってみました。