野生のペタシ (Le pédant sauvage)

Formerly known as 「崩壊する新建築」@はてなダイアリー

この国を歩けば原発が54基

お、また対談ものをよんでしまいましたがな。
原発社会からの離脱」、福島の原発事故以降、頻繁にその名前を見かけるようになった飯田哲也さんと、宮台真司さんの対談である。


原発に関してそれはもう色んな人が色んなことを言う昨今である。わたくしとしては、電気が止まるのはそりゃ困るけど、やっぱりどう考えても原発ってのは色々と問題があるし、できるだけ早くやめたほうがええんでないの?電気代もちょっと高くなるぐらいなら我慢するし。ぐらいに考えていた。でもねー火力発電もほら、結局石炭とか石油とか思いっきり輸入に頼っててアレだし、地球温暖化も心配だし。え、自然エネルギー?ああそんなのもあるみたいねえ。あれってどれくらいイケるの?太陽光発電とか雨の日はアカンのでしょ。なんかちょっと頼りないよね。などと思っていたらアナタ。
けっこうイケるらしいですやん、自然エネルギー。ドイツとかスウェーデンとか。へええ。こういう情報ってのはあれですか、意図的に、あまりわたくしどもには入ってこないように何か加減されているということなのでございましょうか。
とりあえず、「反原発脱原発派 vs 原発推進派」みたいな構図にしてしまうと、やたらヒステリックになるだけでどうもよろしく無いのだそうで。論点はそこじゃない、と。なるほどな、と思った。スウェーデンではあんな感じなのに日本はこんなんで、まったくもうダメねえ、とか、日本の官僚というのはもういかんともしがたく、とか、原子力ムラがどうのこうの、みたいな話というのはちょっと聞き飽きた、というかあまりそのような語り口というものをわたくしは好まないのだが、このお二人の話を読んでいると、うむ、さすがにこれは、と思った。いやもう、愚昧ですな、まったく。
結局ね、ちゃんと頭を使いましょう、自分の頭で考えましょう。てことなんですよ、たぶんね。