野生のペタシ (Le pédant sauvage)

Formerly known as 「崩壊する新建築」@はてなダイアリー

観梅失敗うつわのちから

毎年、3月になるとどっかに梅を観に行っておりまして。今年は京都の随心院へ行ってみた。のは良いけど、いささか早すぎたようで、まだ梅なんぞほとんど咲いてない。うーむこりゃいかんな、ということでそっからさらに歩いて醍醐寺へ。
ここは随心院より、もっと咲いてなかった。本当にまったく咲いてなかった。なんてこった。
唐門は立派でしたけどね。
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けっきょく何のために京都まで来たんだかよくわからんが、とりあえずは山科の駅前の立ち食いうどんでかき揚げうどんを食べて撤収することにした。
いや、まっすぐ帰るわけでは無いのだ。かねてからの懸案となっていた、「うつわのちから」に行くことにした。
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今回はじめて名前を知ったルーシー・リー、まことに良い感じである。トルコの花紋瓶も、イギリスのスリップウェアもプリミティヴなテイストが好みだし、濱田庄司の食器は何ともいえない渋さ。また、テラスに展示してあったバーナード・リーチの作品も味わい深い。って、これ写真撮ってもよかったんだろうか?
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あと、まあついでに、というつもりで行った、モネの睡蓮の展示。実は昨年も来たのだけど、あの時はこの睡蓮の部屋は、睡蓮の画の反対側の壁一面にびっしりと蘭の絵が展示されており、そのあまりの悪趣味に辟易したものだ。ところが今回はその壁面にはモネの大きな写真とちょっとした解説の文章が展示されているのみ。すっきりとまとまっていて、これがなかなか良かった。前のあれはいったい何だったんでしょうなあ。