現実世界や社会との折り合いがあまりうまくいかない人のエッセイ、というのがどうもわたくしは好きなのだ。たとえばほむらさんとか岸本佐知子さんとかの妄想まみれのエッセイは好物だ。妄想の中身そのものも面白いし、ふだん当たり前だと思っていること、常識や価値観を揺さぶられたりひっくり返されたり、という感覚も良い。
佐野洋子さんの「ふつうがえらい」もちょっとそんなところがある。
- 作者: 佐野洋子
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1995/03/01
- メディア: 文庫
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でもこの人はあんまりユルくない、というかけっこう烈しいですな。どっちかというと武闘派。面白いのだけどちょっと苦手な感じもする。読んでる途中で、ああそうか昔読んだ「シズコさん」のあの人かー、と気付いた。
ふふふ、でも私嘘つきなの。
だってさ。なんだかんだ言って面白い本でした。