産經新聞の記者が、政界の重鎮と一杯飲みながらやったインタビュー集、ということでなんだか面白そう。「居酒屋コンフィデンシャル」って全然コンフィデンシャルとちゃうやんけ、てなもんだがそこはまあシャレですな。
- 作者: 水内茂幸
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2013/06/26
- メディア: 文庫
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期間は2011年7月から2013年5月まで(ちなみに本書では和暦で平成23年7月から平成25年5月まで、と書かれている。日付はすべて和暦だ。これがわかりにくくて仕方ない)、東日本大震災の少し後からで、まさに民主党政権の「終わりの始まり」という時期だ。野党になった自民党のセンセイがたをはじめ、与党側、野党側いろいろなみなさまがたのお話がなかなか興味深い。やはりみなさん、それぞれの立場でそれなりの言い分ってものがあるのだなと思った。特に民主党政権に対するダメ出しについては、なるほどなぁ、と思うところも多々ある。
ところでインタビュワーの水内さん、ちょっと安倍さんには肩入れし過ぎじゃないの、と感じなくもない。が、まあ彼なりの立場ってものもあるんだろうな。
ちなみに水内氏にはちょっと申し訳ないが、いちばん面白かったのは巻末の特別付録、自民党の石破茂幹事長と野田聖子総務会長による居酒屋での対談だな。特に野田さんの毒舌と強烈なツッコミが切れ味良すぎだろ。
この本は産經新聞社のサイト「MSN産経ニュース」に掲載されている「水内茂幸の夜の政論」をまとめたもの、とのこと。連載自体はまだ続いているようだから、続編も期待できるということですな。