WOWOWのドラマW、新シリーズは「パンとスープとネコ日和」ってことで、予告編なんかを見てると、「マザーウォーター」とか「かもめ食堂」とか、まんまあのテイストっぽい(キャスティングもそうだし)。んじゃまあこれも見とくか、と思いHDDレコーダーで「連ドラ予約」、そしてまずは原作を読んでみた。
- 作者: 群ようこ
- 出版社/メーカー: 角川春樹事務所
- 発売日: 2013/07/13
- メディア: 文庫
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町の食堂を営んでいた母親が急死し、色々あって勤めていた出版社を辞め、店舗を改装して自分で新しいコンセプトで食堂を開業するアキコ50歳。メニューはサンドイッチとスープのセット、1000円のみ。という話なわけだが、なるほどこれはいかにもあの雰囲気の映画なりドラマなりになりそうだな、と思った。これがハリウッド映画なら、新しい店はあっという間に大繁盛、調子に乗ったアキコは色々とメニューを増やしたり新店舗の出店を計画するのだがアルバイトのしまちゃんとの関係がギクシャクし始め、折悪しく「あの店はオーガニックを謳っているが無農薬でない野菜も使っている」なんていうツイッターの書き込みがもとでネットで叩かれ始めたと思ったら店に放火され… みたいな展開になるのだろうが、いやいやこれはそういう話じゃないから。
わりと淡々と進む話だが、うーんアキコはちょっとぐだぐだ悩みすぎでちょっと鬱陶しいかな、と思わんでもない。それでもサンドイッチとスープは美味しそう。うーん750円ぐらいだとありがたいなあ。