2008年の米国大統領予備選挙のころ、バラク・オバマの演説が話題になったものだ。米国ではプロのスピーチライターがいる、なんていう話を聞いたことがある。そんな仕事があるのか、と思ったものだ。そういうのはアメリカだけというわけでもなく、少ないけれども日本にもスピーチライターがいるのだとか。
冴えないOLのおねーちゃんが、あるきっかけからスピーチライターの見習いを始め、なぜか代議士に専属のスピーチライターになって。というような話なわけだが、もう最初の方からがしっと掴まれて、あと引きずられるように一気読み、ですな。
言葉の力、なんていう、それこそ手垢のついたような言葉を使いたくはないが、それでもなお、これこそまさに言葉の力というものを感じさせずにはいられませんな。そりゃもう、泣かせますぜ。スゴいですわこれは。
とまあ、世界を変えるほどの言葉が散りばめられた素晴らしい小説なのにお粗末なレビューで申し訳ないが、まあそれとこれとは別の話、ということでひとつよろしく。
