先日読んだ「血の轍」は、警察内部での刑事部と公安部の覇権争い、というようなテーマだった。
公安に関する情報というのは、その組織の性格上、あまり表に出てくるものではない。が、上記の小説を読むと、いやはやこの公安ってのはなかなかすごいところだな、ということになる。そして、書店で「公安は誰をマークしているか」なんていう本を手に取ってみたりする。
- 作者: 大島真生
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2011/08
- メディア: 単行本
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しかし残念ながら、公安警察そのものについての説明は、どうもこの俺様の頭にはうまく入ってこなかった。ただただ字面を追うばかりで意味を持った情報として入ってこない感じ。一方で、公安が追いかけている過激派や右翼団体、カルト教団、テロリスト、およびこれらの連中の手口やそれによって起こした事件、についての話はやたら面白いのだから皮肉なものだ。中核派とか革マル派って、ほんの十年ぐらい前まではまだ活動してた、なんて知ってちょっとびっくりしたり。
ちなみに、公安の組織や活動内容について知りたければ、むしろ前記の「血の轍」を読んだ方がよっぽど良くわかると思ってしまった。いや申し訳ない。