「グラスホッパー」を読んだときに、まるでタランティーノ映画みたいだ、などと利いた風なことを言ってみたわけだが、実際のところタランティーノ映画でちゃんと観たことがあるのは「ジャンゴ」だけだったりする。
他のやつも観とかないとな、と思っていたところにちょうど地上波で「パルプ・フィクション」をやっていることに気付いて、あわてて録画した。残念ながら最初の10分ほどが切れてしまっているので、iTunes Storeのプレビューで冒頭の部分を少しだけ観た。
昭和の日は、特にこれと言って用事のない一日で、まとまった時間が取れたので、前述の頭が切れた「パルプ・フィクション」の録画を観たわけだ。
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で、「グラスホッパー」がタランティーノ映画みたい、と感じたのはやっぱり正しかった。いや、もっと言うなら「マリアビートル」の方が近いかな。二人組の殺し屋、ヴィンセントとジュールスは、まんま「マリアビートル」の檸檬と蜜柑だ。車の中でふざけていて銃を暴発させるヴィンセントは不注意な檸檬だし、人を殺す前に聖書の一節を唱えるジュールスは、ドストエフスキーやチェーホフを引用する蜜柑だ。
今度は「キル・ビル」あたりをテレビでやってくれないかな。