野生のペタシ (Le pédant sauvage)

Formerly known as 「崩壊する新建築」@はてなダイアリー

俺様に挑戦する気かワカコ

もうすでに一月ほども前のことなのだが、書店で「ワカコ酒」の第2巻が出ているのを見つけてしまった。
第1巻は電子書籍を買って読んだのだが、つい誘惑に抗いきれず第2巻は紙の本を買ってしまった。

ワカコ酒 2 (ゼノンコミックス)

ワカコ酒 2 (ゼノンコミックス)

まあ相変わらず、ただひたすらワカコが何かを食べて酒を飲んで「ぷしゅー」(バリエーションは色々あるが)と言うだけの話であり、何のオチもウンチクも有用な情報もない。どこそこの店が、とか酒の銘柄がどうだとか、そんなものは一切ない。いや、それが良いのだ。ちょこっと美味いものを食べ、さらにその美味さを強化する酒を飲むことの悦楽を、純粋な形に昇華したのがまさにワカコの漏らす「ぷしゅー」なのだと言えよう。海老のアヒージョはスパークリングワインで「ぷしゅーる」。さんまの塩焼きには冷酒で「ぷしゅゆー」。レバーのパテには赤ワインで「ぷしゅしゅー」。お好み焼きにはもちろんビールで「ぷっしゅっしゅー」。ま、そういうことだ。
それにしてもこの2巻、一発目からいきなり麻婆豆腐ときた。なるほど紹興酒でやりますか。うーむ、と思いながら読んでいると、ビールを飲みながらチーズ天を食べるワカコが「けしからん‼︎」と叫ぶ。なんだとワカコ、俺様のマネをするんじゃない!と少し取り乱してしまったではないですか。
今回も堪能いたしました。空腹時に読むのはあまりお勧めできませんな。