野生のペタシ (Le pédant sauvage)

Formerly known as 「崩壊する新建築」@はてなダイアリー

小喬の顔が怖すぎる

三国志ってのはまあ、実に人気が高い。
日本では、小説で読むなら吉川英治版がスタンダードだろう。残念ながらわたくしは読んだことがないけれども。おそらくそれ以上に、横山光輝のマンガが非常に有名で、そこから入る人が一番多いんではないだろうか。さらに最近(といっても20世紀末のことだが)では、「三国無双」なんてゲームもあって、そこからマンガを経由して、吉川版の小説へ行くというケースもあるようだ。さくら剛という人は、まさにこのパターンに沿ってコアな三国志ファンになってしまった。そして、普段ほとんど引きこもりに近い生活をしているにもかかわらず、中国に三国志関連の遺跡を訪ねる旅に出てしまう。

三国志男 (幻冬舎文庫)

三国志男 (幻冬舎文庫)

実にこの、中国というのは大らかというかなんというか… さくら氏でなくとも、読んでいて突っ込みたくなるところが多数。そしてさくら氏、ほんまに三国志お好きなんどすなぁというのがびしびし伝わってくる。しかしこんな旅行、単なる引きこもりにはできしまへんで。実はこの人、「インドなんか2度と行くかボケ!」の作者だったのだな。5〜6年ぐらい前に書店で見つけてかなり気になって、だいぶ迷った末に結局手を出さなかった一冊だ。実はかなり旅慣れてはるんですな。ちなみに、2度と行くかボケ!と言いながらインドには何回も行っているらしい。まあとにかく、面白かった。
ところで、何度も言うけど、三国志を読むなら「泣き虫弱虫諸葛孔明」が最高峰だと個人的には思っている(他には北方謙三版ぐらいしか読んだことないけど)。「その参」を心待ちにしているところだ(何年間も)。