野生のペタシ (Le pédant sauvage)

Formerly known as 「崩壊する新建築」@はてなダイアリー

算盤侍のクロニクル

ハードディスクレコーダーの残り容量が厳しくなってきた。がんばって消化しなければ。
てなわけで、録画リストのかなり古いほうから、「武士の家計簿」を。

武士の家計簿 スペシャルプライス版 [DVD]

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この原作(?)はだいぶ前に読んだ。たいへん面白く読んだのだが、その後に映画化されたという話を聞いて、あんなもんをどうやって?と思ったものだ。
んで少し前にテレビでやってたのを録画して、今ごろになってやっと観たわけだが、あの、「お金がなかったので絵に描いた鯛でお祝いをしました」って話以外は、ほぼみんな作ったネタじゃないのかなこれ。いや、すごく面白かったけど。
「加賀藩御算用者」猪山直之が主役なのだが、この役が堺雅人さんですよ。不作のときに、藩の蔵から民衆に支給された米を着服し、横流ししてる奴がいる、てなことを、帳簿をねちねち調べているうちに発見し、告発しようとするなんてあたりがもう、半沢直樹かよ!といいたくなる展開だ。その訴えは上司に握りつぶされ、能登にトバされることになる。これはいよいよ倍返しか?と思っていると、査察が入り、不正を働いていた連中は一掃されてしまう。なんだかんだ言って、本部の営業部次長、じゃないけどけっこう出世したりなんかして。息子の直吉くんも、算盤の腕を買われて大村益次郎に取り立てられたり。こないだ観た「ショーシャンクの空に」もそうだったのだけど、経理屋さんってのはちょっと煙たがられながらも、かならず需要があって、食いっぱぐれることがないのだなぁ、と感心した次第ですよ。