「グローバリズムが世界を滅ぼす」なんていう刺激的なタイトルで、著者を見ると、エマニュエル・トッドとか中野剛史なんていう名前が。というわけで思わず手を出してしまう。
- 作者: エマニュエルトッド,柴山桂太,中野剛志,藤井聡,堀茂樹,ハジュンチャン,Emmanuel Todd
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2014/06/20
- メディア: 単行本
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グローバル資本主義とか新自由主義ってのは歴史の必然だし、もっと競争力をつけてその中で生き残っていかねばならないのだ!なんてことを良く聞くけど、あれってやっぱりインチキだよな。いやもちろん市場原理が支配する世の中では、競争力がないと生き残れないのはその通りなのだけど、そもそもそんな状態にしてしまうことの方が問題なわけで。経済成長のために、と新自由主義の政策を導入した結果は、格差の拡大と危機の恒常化だ。
劣化したエリートがまっとうな政策への取組みを放棄したことを正当化するのが新自由主義である、という中野氏の指摘は、なるほどそういうことだったかと深く納得してしまった。
納得はしたけど、いろいろ心配になってきたぞ…