一体どんな残念な仕上がりになるのか、と心配していたのだが、思ったほど悪くはなかった。原作コミックであれアニメであれ、本格的なルパン三世ファンの方々にとっては、いろいろと異議申し立てをしたくなるかもしれないが、さほど思い入れのないわたくしにとっては、まあこれもアリじゃないの、という感じだ。
小栗旬のルパンも、玉山鉄二の次元も、これがけっこう「それっぽい」感じだし、不二子ちゃんに黒木メイサ？と思ったが、これもアリだろう。ただしアニメの不二子よりも武闘派で、格闘シーンなんかもあったりして、ちょっとドラマの「ジウ」の伊崎基子のイメージのほうが近いかも。浅野忠信の銭形警部、綾野剛の五右衛門はちょっと笑わせるが、まあそれもよろしかろう。もちろん、「そりゃねーぜ不二子ちゃん」「ごめんねルパン」「またつまらぬものを斬ってしまった」といったお約束のセリフはちゃんと押さえてある。
というわけで、あまり期待せずに観れば、それなりに楽しめます。
…まあ金払って劇場へ観に行きますか、と言われると微妙だけど。
