野生のペタシ (Le pédant sauvage)

Formerly known as 「崩壊する新建築」@はてなダイアリー

やっぱりアイツはやめさせろ

堤さんの本は、つい手を出してしまうなぁ。
ということで、「沈みゆく大国 アメリカ」。

アメリカの医療費は法外に高く、うっかり病気や怪我でもしようものなら、一部の富裕層以外は、治療費で破産してしまいかねない、という。
この問題を解決するべく、国民皆保険制度を導入しようとした、通称オバマケア。多くの妨害や障害を乗り越えてついに実現され、各方面から喝采を浴びた、夢の制度だったはずなのに。
蓋を開けてみると、ありとあらゆるところにはりめぐらされ、巧妙に仕掛けられた罠により、事態はますます悪い方向へしか行かない、ということがだんだんとわかってきた。
その実例をあれこれと示され、まったく胸ふたぐ思いで読み進めると気が滅入って仕方がない。しかも次のターゲットは日本だという。
この先に希望はないのか。
いやまだ諦めるのは早い。アメリカでも、心ある人たちが立ち上がり始めている。われわれでも、まだできることは何かありそうだ。それがせめてもの救いだな。とにかく、知識を身につけなければならない。それがまず、破滅を避け、身を守るために必要なことのようだ。
なんだかんだいって、まだ日本は良い国なんですよ。先達が苦労して築き上げてきた宝物だ。これを食い物にしようとするヤツらは、絶対に許せない。