野生のペタシ (Le pédant sauvage)

Formerly known as 「崩壊する新建築」@はてなダイアリー

Flying Blues

ロストバゲッジをくらったあげくにボコボコになって変わり果てた姿(いや実際にはもとからけっこうボコボコだったので「変わり果てた」は言い過ぎかもな)で帰ってきたスーツケースの件。
KLMより「替わりのやつを買ってやるよ(だからもうガタガタ文句言うなよお前)」というありがたいオファーをいただいたので、お言葉に甘えて、同梱されてきたカタログの中でも三番目ぐらいに高いやつを希望した。火曜日の昼間に電話したら、翌日には新しいスーツケースが自宅に送りつけられていた。こういう敗戦処理は実にシステマティックに、かつ迅速にできるのに、なぜロストバゲッジなど起こすのだKLMよ。
とりあえず今回は、ひとまわり大きめサイズにしてみた。スーツのジャケットを、折りたたまずにそのまま収納できるのは魅力だ。がしかし一方でサイズが大きくなっているので、これが取り回し(および市中持ち歩き)において、いかほどの不都合を生じうるのか、という事に関してはあまり考えていない。なんぼ考えたかてわからんやろそんなもん。
この突然のおくりものは、いわばスーツケース破損に対する補償であるが、ロストバゲッジそのもに対してもKLMオランダ航空の「誠意」が示されている。最初に戻ってきたスーツケースには、お詫びのレターやら何やかやとは別に、25ユーロ分のクーポンが入っていた。次回の航空券の購入に充当できるらしい。が、そんなもんもらってもなぁ…
次に利用する機会もおそらく出張で、だろうから、フライト代の支払いはおそらく会社で、そこに中途半端に25ユーロの割引があってもややこしいだけの話であるし、そもそもこのわたくしは嬉しくもなんともない。どうせなら、プレミアムエコノミーへのアップグレード権(さすがにビジネスクラスとまであつかましいことは言わん)でもあればこいつぁ気が利いてるな、ということになる。そこまでいかずとも、マイレージの追加などもよろしかろう。しかしながら25ユーロの割引である。しかも有効期限はほんの数ヶ月。おそらく使われないままに失効してしまうことだろう。まあそうは言うものの、3年前はロスバゲして荷物が3日間戻ってこなくても、ああごめんちゃいで済ませていたことを思えば進歩したということであろう。
それにしても、ねぇ。