「創価学会と平和主義」。こりゃまたヘヴィな感じ。
ところが実情はちょっと違うようだ。閣議決定の全文をじっくり読んでみるとわかるらしい。そんな、官僚の作文を普通の人間が読めるわけがないのだけど(「外交実務を経験した人間でなければ読み解きが難しい部分がいくつもある」のだそうだ)。実は、集団的自衛権を行使するにあたっての縛りをかけ、骨抜きにしている。「名ばかり集団的自衛権」だ。つまり、公明党は自民党の暴走を止める役割を果たしたというわけだ。佐藤氏の結論はこうだ。
うーむそうなのか。解説を読むと、確かにそのようだ。「公明党とか創価学会という言葉を聞いた瞬間に思考停止してしまう人が多い」(p.14)という。はいわたくしもそうです。しかしそれではいかんのだ。考えを改めねばなりませんな。
「これから知ろうとする相手や組織の内在的論理を摑むために、公開情報ほど適したものはない。先入観を持たずにテキストに向き合うと、さまざまなことを教えてくれる」(p.49)のだそうだ。
なるほどね。たぶん、ただ漫然と読んでもダメで、特殊な技法が必要なんじゃないかという気はするけど。
次は幸福実現党についての解説をしてほしいなあ。