野生のペタシ (Le pédant sauvage)

Formerly known as 「崩壊する新建築」@はてなダイアリー

誰がこの窮状から救ってくれるのか

何かと改憲について取り沙汰されることが多くなってきた今日この頃。それに合わせたかのように(まあ合わせたんだろうな多分)「9条どうでしょう」が文庫化された。

9条どうでしょう (ちくま文庫)

9条どうでしょう (ちくま文庫)

この本が最初に出たのが最初の安倍内閣のころで、こりゃどうも不穏な動きだなと思ったウチダ先生が町山さん、小田嶋さんに声をかけて出来上がったというものだそうだ。世の中の(というか官邸の)動きの不穏さという事でいえば、単行本が出た当時に比較して今は格段にレベルが上がっていると言えるだろう。
憲法9条について語っても、あまり得になることはない。改憲護憲どちらの立場を取っても、日本人の約半数を敵に回すからだ。この本の著者の皆さんは、そんなことちーとも気にしてない、というか敢えて人を怒らせるようなことを言ったり書いたりするのが好きな(?)人ばかり。
んで、じゃあこの本を読んでどうですか腹が立ちましたか、と問われると別にそんなことはなく、いやなかなか面白いですよ、と答える。
実に斬れ味鋭く、いやーほんとみなさん上手いこと言うよなあ、と感心する。お前は改憲派なのか護憲派なのか、と迫られても簡単には答えられないが、それでもとりあえず戦争になんか行きたくない。怖いのも痛いのもイヤだから。
とりあえず今、安倍ちゃんが色々と画策中みたいだけど、そんなに戦争したけりゃ勝手にやってくれ、でも俺様は巻き込まないでくれ、とと思うのよな。あんたらだって自分で行く気は無いんだろ?「お前らはカネを出すばかりで血は流さないのか」ってどこかで迫られたのがトラウマになったんだかなにか知らないけどさ、自分がええカッコしたいがために若者たちの命を犠牲にしてんじゃないぞこの野郎。
おっと失礼。少しばかり文章が乱れてしまったかもしれませんわおはほ。