野生のペタシ (Le pédant sauvage)

Formerly known as 「崩壊する新建築」@はてなダイアリー

不都合な真実の見つけ方

「0ベース思考」なんていうタイトルを見て、ああまたMBAナントカみたいなそっち系のやつかなと思っていたら、著者がスティーヴン・レヴィットとスティーヴン・ダブナー。おおそれって「ヤバい経済学(Freakonomics)」を書いた彼らやんけ、と気づいて、読んでみることにした。

0ベース思考

0ベース思考

 
実は「ヤバい経済学」と素材はそんなに変わらない。でもこの本では問題に対するアプローチのしかた、あるいは問題の設定のしかたがとても重要なんだぜ、という点に主眼を置いている。思考のバイアスから自由になって、フリーク(奇人・変人)のように、あるいは8歳児のように考えること。これができれば、どんな難問もシンプルに解決できる。うん、本当にそんな考え方ができればね…
この本を読んだからといって、誰もがフリークのように考えることができるようになるわけではない、ということは言っておこう。そんなことができりゃ世話ないんだよ。でも、とても面白い本だ。とりあえず、二人のスティーブンたちは天才だと思うね。