てことで、文庫化された最新作「ナイト&シャドウ」。
- 作者: 柳広司
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2015/06/12
- メディア: 文庫
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凄腕の日本人SP首藤が、「研修」として米国のシークレットサービスに行く。そして大統領暗殺事件に巻き込まれる。んなことあるかいな、てな設定だが、まあ面白いから良いではないですか。
受け入れ側シークレットサービスの相棒、やさぐれた捜査官のサム・バーンは、日本のSPなんざ、と思っていたのだが、実はこの首藤というのが、ジョーカー・ゲームの「D機関」で養成されたスパイのような、人間離れした能力を持っているのに圧倒され、ちょっと見直したぜ的な感じで一緒に事件を解決していく。というなんだかハリウッド映画のような展開。いや実際、映画化したら良いと思うけどね。
柳氏にしてはけっこう派手なつくりだな、という印象。「またジョーカー・ゲームみたいなやつをお願いしますよ柳先生!」とか出版社のヒトに言われて、あーうるせぇなこの野郎、これで文句ないだろ!という感じで書いたんじゃないか、と思う。いやまあ、知らんけども。
とりあえず、「SP」よりは面白い。