野生のペタシ (Le pédant sauvage)

Formerly known as 「崩壊する新建築」@はてなダイアリー

ダニエル・クレイグってMI6というよりKGBっぽい

朝5時に起きて気づいたのだが、iPhoneが充電されてない。寝落ちして充電器に挿していなかったようだ。なんてこった。
出発するまでの30分間だけでも、と思って充電器に挿し、荷物をまとめ終わってさて、と見たら充電されてない。充電器をコンセントに挿す部分がゆるんでいたせいだ。なんてこった。
そんな時こそモバイルバッテリー、と思って探すのだが見つからない。スーツケースに入れていたのを伊丹でチェックインする時に機内持ち込みのバッグに入れろと言われて移し替えたはずだが、なぜだかどこにも見当たらない。充電は20%を切っているがもう出発する時間だ。まあ空港へ行けばなんとかなるだろうということでとにかくチェックアウトをしようと、フロントでカードキーを渡して待っていると「まだ何か?」などと訊かれる。いやいや領収書出してくださいよ、というと「あれ?昨日もらってないの?」ってあんたそんなもんもらってませんよ。おそらく夜中のうちに部屋のドアの隙間から精算書兼領収書を滑り込ませておいたつもりなんだろう。それじゃあ、ってんで領収書をその場で発行しようとするのだけど、システムの不調により発行できない、と。仕方がないのでメールアドレスを伝えて、後でPDFを送ってもらうことにした。
ホテルの前でタクシーを拾って、空港へ。今回初めて知ったのだけど、ミュンヘン国際空港の正式名はフランツ・ヨーゼフ・シュトラウス空港だったのな。
さて事前にオンラインチェックインを済ませているので、あとは荷物を預けるだけだ。ルフトハンザでは、キオスク端末に必要な情報を入力して手荷物タグをプリントアウトし、セルフで預け入れができるようになっている。のだが、どういうわけかスーツケースに取り付けた手荷物タグをバーコードリーダーがうまく読み取ってくれず、2回失敗した後にチェックインカウンターに行ってください、となった。こんなことなら最初からチェックインカウンターに行っとけばよかった。
などと、様々な細かいトラブル見舞われながらも無事にチェックインと保安検査を終え、出発ゲートへ。ゲート前の椅子の一部には電源コンセントが付いている。1時間ほど余裕があるので、朝食に売店で買ったパンを食べながら充電した。
心配なのはフランクフルトでの乗り継ぎ時間が55分しかないことだ。たぶん何も問題がなければちゃんと乗り換えできるようになっているはずだが、さすがにちょっと不安だ。ターミナルやゲートの位置を調べながら待っていると、出発が10分ほど遅延しているようで、ますます不安が募る。それでも、フランクフルトへの到着は定刻通り。ふむ、サバ読んでやがったか。で乗り換えは、ターミナル1の1階A36ゲートに到着してそのまま同じ建物の3階にあるZ19ゲートへ。途中で一応はパスポートコントロールもあるが並ばずクリアでき、まさかの保安検査省略で、所要時間15分ほどで乗り継ぎできた。なるほどこれはうまくできているなと感心しているうちにすぐ搭乗開始となった。
今回のフライトは比較的空いていて、通路側D列で、隣が空いている席を選ぶことができた。のだが、後ろにイタリア人が二人乗っていて、まあやかましいこと。あんまりうるさいんで、最近はあまり観ないようにしていた映画を観ることにした。せっかくなので、あれだけ有名でありながら今までどれひとつとして観たことのない007シリーズから、「カジノ・ロワイヤル」を。


なるほどこりゃ面白いな、と思ったが、毎回こんな派手なことをやらかしてるんだろうか。007って主演を変えながら相当な数のシリーズになってるよな。まあ寅さんをスタイリッシュにしたようなもんかな。寅さんシリーズの主演はずっと同じだったけど。ちなみに寅さんシリーズも全く観たことがないな、ひとつぐらいは観とかないとな、などと思いながら寝ようとするがあんまり寝られない。ちょっとうとうとしたぐらい。うまく寝られないのでワインを一杯飲んだら、かえって頭痛と吐き気に悩まされ、ますます寝られなくなった。
そんなこんなでへろへろになりながらシアトルタコマ空港へ到着。AVISでレンタカーをピックアップした。今度はマツダの車だが、前のシボレーマリブに比べると、どうもランクが落ちる感じだな。オプションでつけたカーナビ(といってもSamsungの小型タブレット)をーダッシュボードに取り付ける吸盤の力が弱すぎて、装着しても30秒で取れてしまう。そんなカーナビを助手席に置いて、ろくに画面も見えない状態で走っていたら道を間違えて、レドモンドへ戻るのにいつもの倍ほどの時間がかかってしまった。とにかくいったんオフィスへ寄って荷物を取ってきて、それからホテルにチェックインしたのがもう午後4時。そのまま部屋に入ってベッドに倒れこみたいところを、同じホテルで行われているオフサイトミーティングに参加、というわけで、いやもう疲労困憊、というやつでございました。ぐはあ。