実は経済学あんまり関係ないよね

先日「フリー」を読んだのは、「評価と贈与の経済学」の前に読んでおいた方が良いような気がしたから。

評価と贈与の経済学

んーでもあんまり関係なかったかな。

内田せんせと岡田斗司夫さんの対談で、内田せんせの言ってることっていうのは、ほぼだいたい他の本とかブログなんかでも書かれている内容だ。けど、そこに岡田さんなりの切り口による反論だったり補強だったりがあって、また一味違ったパースペクティブが与えられる。これがちょっと新鮮な感じ。

だいたい、こういうものすごく頭の良い人たちの対談って、常人には理解できない異次元の世界に飛んで行ってしまい、「何言ってんのこのヒトたち…」と、なんとも言えない疎外感を覚えることも少なくない。しかしさすがこのお二人はそんなことはなく、ちゃんと現実世界の範囲で適度に知性をストレッチさせる内容の、刺激的なお話を展開してくれる。これがまた楽しいのですな。

それにしても、岡田さんの「社員が社長に給料を払う」というシステムってスゴいな。そんなものを思いつくことがまずスゴいし、本当にやってしまうというのがさらにスゴい。まあ給料を支払われる社長が、岡田さんだから成り立つ話だという気もするけど。