ベストセラーになったという「朗読者」を読んでみた。
- 作者: ベルンハルトシュリンク,松永美穂
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2003/05/28
- メディア: 文庫
- 購入: 7人 クリック: 104回
- この商品を含むブログ (168件) を見る
15歳の「僕」と関係する、親子ほども歳の離れた中年女性ハンナ。んまっ、なんてハレンチな!と憤慨する、とかそういう話ではない。そもそもハレンチなんて、もうほとんど死語だし。
側から見ると、ハンナはなんだかちょっと面倒くさいおばさんだ。「僕」はいつしか、そんな面倒くさいハンナと逢うたびに本を朗読させられるようになる。なんだか妙だなと思いながら読み進めるうちに話はどんどん思いもよらない方向へ進んでいき、なんとそんなことになるのですかと、驚くというよりちょっと戸惑ってしまう。深い感動に包まれたかというと、ちょっと微妙。というか、どう受け止めれば良いのかよくわからず、困惑しているというのが正直なところだ。訳者あとがきにあるように、二回読まないとうまく理解できないのかもしれない。これはまた、「愛を読むひと」という映画にもなっている。映画で観ると、またちょっと違うのかもしれない。
いやぁ、どうしたもんですかねこれ。