野生のペタシ (Le pédant sauvage)

Formerly known as 「崩壊する新建築」@はてなダイアリー

ガールじゃないよな

だいぶ前に、さる筋から評判を聞いていた映画「ゴーン・ガール」。
最近になってWOWOWでやっていたので録画しておいたのをやっと観た。


いやーこれはひどい、というかスゴいですなかなり。観てて息が詰まりそうだ。
ある日突然に失踪した妻を殺した、という嫌疑をかけられる男・ニック。なんだかいろいろとひどい目に遭って、いやーお気の毒さまと思っていると、これではあんまり同情の余地も無いかもね、てなことになっていく。ところがそこから先はまた(以下略)。大嘘つきのサイコパスはいったい誰なのか。
サントラも結構すごくて、不安や恐怖を上手く煽るような音。これってBoards of Canadaでは?とかAlva Notoっぽいな、とか思ったのだけどもそうではないらしい。トレント・レズナーですか… 知らんなぁ。
ニックと妻のエミリーが二人でテレビ出演する最後のシーン。その仲睦まじそうな様子は、背筋が凍るほどに怖ろしい。ハリウッド映画にはミソジニーが伏流している、という説を読んだことがあるが、これはもう、伏流なんてものではなくて露骨な表明、と言うべきじゃなかろうか。