てな感じで、何も知りませんでした、あいすみません。
映画監督であり、脚本家でもある。しかし残念ながら、その作品は一度も観たことが無い。
それでも、十分に楽しめる。「映画にまつわるXについて」というタイトル通り、Xの部分をヒーロー、裸、オーディション、など様々に変えながら語られる内容は、映画創りのインサイダーならでは、という話も多く、ははあなるほど映画を創るってのはこういうことなんでございますね、と深く関心してしまう。
- 作者: 西川美和
- 出版社/メーカー: 実業之日本社
- 発売日: 2015/08/01
- メディア: 文庫
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で著者の西川さんは、監督だけではなく脚本家でもあるということで、そのせいかどうか知らないけど、この文章ってのがまたけっこう読ませるわけですよ。脚本っていうのは、そこに書かれているテクストによって映画をドライブしていくのだから、そこにはある種の勢いみたいなものが必要で(たぶん)、この本の文章にはそういう勢いというかドライブ感がある、というような気がするのよな。