野生のペタシ (Le pédant sauvage)

Formerly known as 「崩壊する新建築」@はてなダイアリー

寝る時ぐらい靴脱いだらどうかね

久しぶりにAmazonビデオで映画でも観よう。てことで本日は「タクシー・ドライバー」


めっちゃ有名なやつですな。でも今まで観たことなかったのだ。
まず、デニーロ若っ!と驚愕しながら観ていったのだが… 何じゃこりゃ?とちと戸惑う。主人公トラヴィスのやってることが支離滅裂でワケわからん。いや、それで良いのだ。彼はヴェトナムからの帰還兵でトラウマを抱えており、不眠症に悩まされながらだんだんと心が病んでいくという設定なのだから。だんたんと狂気に蝕まれていくトラヴィスのようす、というのがやはり見どころかも。
選挙事務所のおねーちゃんと仲良くなりかけて、いきなりポルノ映画に連れて行ってキレられる。拳銃を買い集め、ハードな肉体トレーニングも積んで、しかもモヒカンにして、大統領候補の議員を狙撃しようと目論むが大失敗。そりゃあのモヒカンは目立つよ。それからなぜか12歳の娼婦を救い出しに行って銃撃戦になる。もう無茶苦茶だ。ちなみにこの12歳の娼婦役のアイリス、どっかで見たことが… と思ったら、そうだジョディ・フォスター!(知らんかったんかい)当時13歳だったとか。へぇえー。
さて、さんざ無茶なことをやらかして、そのまま死んでしまったのかと思ったら、トラヴィス君ピンピンしてて、しかも児童買春を斡旋していた悪徳な女衒からアイリスを救い出したヒーローとしてもてはやされる。あらためて、何じゃそりゃ?!だ。だいたいあのモヒカンはどうなったんだ?まぁあれからまた伸びました、ってことなんだろうけど。なんとも違和感ありありでございました。でもやっぱりデニーロってこういうちょっとイカレた役が似合うよねー。