野生のペタシ (Le pédant sauvage)

Formerly known as 「崩壊する新建築」@はてなダイアリー

第3類の扱いにはチューイして

オフサイトミーティングの最終日に、チームビルディングイベントだなんて言って、なぜかガラス細工の工房に、ガラス細工体験をしに行った。
http://redmondschoolofglass.com
炉の中で溶けたガラスを棒の先っちょにくっつけて、くるくる回しながら形を整えて、色ガラスの破片をまぶして、また炉に入れて少し溶かして、それから取り出して型に入れてくるくる回しながら成形して、棒の反対側から息を吹き込んで(管になっているのだ)膨らまし、また炉に入れて柔らかくして、今度は吸いこんでへこまして、膨らんだ部分を切り取って、別に用意していた脚(これも溶けたガラスの塊)に乗せてくっつける、と。うーんこうやって文章で書いても、なんのこっちゃわからんだろうなあ。
デモを見ている分には、ほうほうなるほど、と思うのだが実際にやってみるとこれがなかなか難しい。が、本当に難しい部分は工房のおっちゃんがやってくれるので、普通にやってればなんとかなる、多分。
で、出来上がったのがこんな感じ。

色は6種類ぐらいの中から選べる。2種類をブレンドするのもありだ。が、まあ無難に1種類だけ。出来立てなのであまり色が良くないが、冷めたらもう少し綺麗になるらしい。

そういえばガラス細工、大学の時によくやったなあ。って、今回やったのとはずいぶん違うけど。アルカリ金属を封入したガラスセルを作るために、ガラス管をバーナーで炙って溶かし、つなぎ合わせたりちぎったり。よく前髪をバーナーで焦がしたりしたものだ。
ちなみにわたくしの使っていたアルカリ金属は、この5年くらいですっかり知名度の上がったセシウムだった。これはなかなか高価なのだが比較的反応が穏やかだ。だから実験の終わったセルを処分するのにも、わりと気軽にじゃばー、なんて水をかけ、一発じゅっといって終わり、という感じだった。一方で激しく反応するのがナトリウムとかカリウム。これらの試料の処理には細心の注意が必要だ。何かの弾みで有機溶媒の残っている流しにカリウムのかけらを放り込んでしまい、流しを盛大に炎上させた人を知っている。いつものように、実験の終わったナトリウムのセルを割って空気に触れて酸化させ、その上にじゃばーと水をかけたら、思ったよりも多く試料が残っていて大爆発した、なんていう事案もあった。今考えればずいぶんと無茶なことをしていたものだと思う。
あれって本当は、危険物取扱なんかの資格が必要だったんじゃないのかな。自慢じゃないがもちろんわたくしはそんなもの持ってなかった。かわりに食品衛生責任者の資格は持ってたから、それで代用してた、ってことだな、きっと。