野生のペタシ (Le pédant sauvage)

Formerly known as 「崩壊する新建築」@はてなダイアリー

人気の古代怪獣

なんか最近のiTunes Storeって、割高な感じがするなあ、と思っている。その分Amazonの「デジタルミュージック」にちょっとお得感が出てきた(Amazon Prime特典の曲はイマイチだけど)。しかも、iTunes Storeには無いようなものもあったりする。
で何となくAmazon.comを見ていたら、CANがあるではないですか。いやCANはiTunes StoreにもAmazon.co.jpにもあるのだけど、Unlimited Editionというアルバムがダウンロードで入手できるのはAmazon.comだけだ。
てことでこいつをポチっと。どうやら未発表音源集であるらしい。

Unlimited Edition

Unlimited Edition

CANといえば一部でカリスマ的な人気を誇る、伝説のバンドだ。が、別にわたくし自身はそんなにものすごいCANのファンというわけでもない(ホルガーシューカイは好きだけど)。なのになぜこんなマニアックなものを買ってしまったのかというと、この1曲めに収録されている"Gomorrha”という曲が聴きたかった、ただそれだけの理由だ。わたくしが中学性ぐらいの頃に、ラジオから録音して聴いていた。CANの曲はこれしか知らなかったが、なんとも不思議な雰囲気でずいぶん気に入って聴いていた。後に大学に入ってから三宮の輸入レコード店で"Future Days”というアルバムを買ったが、そんなには気に入らなかったのだと思う。
で、今回他のアルバムもいろいろと試聴してみたら、けっこう良い感じのものもあって、特に"Flow Motion"なんかもかなり惹かれるものがあり、どちらにしようかと迷った末にこのマニア向けの一枚を選んでしまったわけだ。
"Flow Motion"も、ちょっと聴いてみた限りでは相当にけったいな代物だが、この"Unlimited Edition"に至っては、正直なところ当惑を隠せない、といったところか。何曲かおきに”E.F.S. No.**"(**のところに数字が入る)という曲がある。E.F.S.とはEthnological Forgery Series、つまり「偽造民族音楽シリーズ」の略であるらしい。何じゃそら、ふざけてんのか。
というような、とにかく全体に人を食ったようなことばかりやっているアルバムなんである。わたくしどうもこういうゲテモノが好きなのです。困ったもんだ。