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野生のペタシ (Le pédant sauvage)

Formerly known as 「崩壊する新建築」@はてなダイアリー

Aftermath of Desert Storm

金曜日だし一杯やりながら、さて何を観よう?と適当にAmazonビデオから選んだのが、「マーシャル・ロー」というやつだ。

イスラム過激派によるテロが次々に発生し手がつけられない状態になったら?という話で、FBIとCIAの対立なんていうハリウッド映画にありがちのネタなんかが入ってたりしていて、ああまたその手のやつですか、と思ったが待てよこれって1998年公開、てことは例の911テロより何年も前じゃないか。でも劇中で起こっていることは、911テロ事件の時に起こった事に酷似している。特に、事件後にムスリム系が迫害されるあたりとか。違うのは被害の規模だ。爆弾を抱えて車で連邦政府ビルに突っ込む自爆テロでビルが崩壊し600人が死亡、こいつは大惨事だ、なんて言ってるんだけども現実に起こったのはハイジャックした旅客機でWTCに突っ込んで3000人以上が死亡、なわけで。
んでまあ映画の中では次々に発生するテロにモグラ叩き的に対応するのだけどもラチが明かない。今時のテロ組織ってのは明確な指示命令系統があるヒエラルキー型ではなく、それぞれのメンバーが個別に判断して独立して小さな単位で行動する細胞型だから、てな説明がされる。これも現実そうなってる話だな。
でいよいよ軍が暴走し始め、戒厳令が敷かれる。そう、邦題の「マーシャル・ロー」(Martial Law)ってのは戒厳令のことなのだ。ちなみに原題は"Siege"、「包囲」という意味らしい。
最終的には一件落着、と言っても良い終わり方、なのだろうか。何となくすっきりしない。結局は「テロとの戦い」で、最後の一人までテロリストを力で制圧(はっきり言えば殺害)すれば良いのだ!という発想なのだよな。それって本当に現実的で根本的な解決策なのか?てな事を、21世紀のこの状況を見ながら思うのですよ…