先日Amazon.comでCANのアルバムをダウンロードした時に、ついでにXTCの"English Settlement"も購入した。
- アーティスト: XTC
- 出版社/メーカー: Virgin UK
- 発売日: 2004/04/01
- メディア: MP3 ダウンロード
- クリック: 1回
- この商品を含むブログ (1件) を見る
なんと言ってもこのジャケットのデザインが良い。以前にも指摘したがクレーの「嗅ぎつけた獣」によく似ている。実はこれは、イギリスの丘陵地帯に描かれた地上絵=ヒルフィギュア(hill figure)で、「アフィントンの白馬」(Uffington White Horse)というやつをもとにしたデザインであるらしい(Wikipediaでも言及されてますね)。ということを今回初めて知った。こういうプリミティヴアートっぽいテイストはわたくしの好みなのだ。
このアルバムの中からは、"Yacht Dance"1曲だけを聴いたことがあった。とても長閑で、でもどこかにイングランド的アイロニーを感じる不思議な曲だ。でこのジャケットのアートワークにも惹かれつつ、いずれはこのアルバムを入手してちゃんと聴いてみたいと思うもののなかなか値が下がらずかれこれ30有余年。今回やっと購入の運びとなったわけだ。
全体にやっぱりこの雰囲気、イングランドならでは、という気がするなあ。どこがどういう風に?と聞かれると困るのだけど、どんなに明るい曲調でもその向こうにはカラッと晴れた青空というのは見えてこず、どこまでも曇天、とでも言いますかね。ああこれってUKロックというだけでそんな風に聴いてしまうある種の偏見、思い込みなのかも知れないけど。それでもこれってまさにXTC、という感じの音で、多くの人がXTCの最高傑作と絶賛するのもわかる気がしますです。