野生のペタシ (Le pédant sauvage)

Formerly known as 「崩壊する新建築」@はてなダイアリー

メンバー総入れ替えですな

先日ベルビューのCDショップで買った2枚のうちの一つが、ジェフ・ベックの新譜"Loud Hailer"だ。

Loud Hailer

Loud Hailer

全体の曲調というか音的には、最近(と言っても前作"Emotion & Comotion"は6年前だった!)の路線とそう変わらない。のだが、なんと、1曲(それもほとんどインタルードだ)を除いて全曲ボーカル入り。もちろんベック御大ではなく、例によってどこぞから連れてきたおねーちゃんが歌うわけだが、それでまた随分と目先が変わるもんだな。前作では半分ぐらいが歌モノでちょっと驚いたものだが、まさかここまで攻めてくるとは思わなかった。これだけ多いのはひょっとしてBBA以来なんじゃなかろうか。
一曲目が"Big Block"ぽい感じで始まって、わりとハードにゴリゴリいく。でも"Who Else!"から"You Had It Coming"、"Jeff"あたりまでやってたエレクトロニカ風味は無くなっている。4曲目の"Thugs Club"は最近のジェフ・ベックによくあるふわふわトーンのソフトな曲にボーカルが乗って、なんだか新鮮。そして途中のギターソロが、ちょっと"Little Wing"(Derek & Dominosのやつね)を思わせる。7曲目の"Shame"なんかは、ちょっとオールディーズ風味もあって、意外に思ったりもして。
というわけで、けっこう気に入ってこの数日ヘビーローテションしている。来月は御大のシアトル公演がある。もちろんチケットは手配済みだ。万全の態勢で臨む所存である。