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野生のペタシ (Le pédant sauvage)

Formerly known as 「崩壊する新建築」@はてなダイアリー

Old, but not obsolete

Amazonプライム・ビデオの新作に「ターミネーター:新起動/ジェニシス」が入っていたので観た。

ジェニシスって何やねんそれを言うならジェネシスちゃうんかと思ったら本当にgenesisではなくてgenisysとなっていて、それはいわば商標みたいなものなんですな。つまりそういうシステムの名前と。
もともとターミネータってのは未来から殺人サイボーグが送られてくるという話、つまりタイムトラベラーものであるという見方もできるわけで、そうすると実は、タイム・パラドックスというやつをどう解決するのかね君ぃ、という問題が出てくるのだな。
このシリーズの1作目と2作目は、現在(それぞれ1984年と1994年)から見た物語になっている(3作目と4作目は知らん。観てないから)のだが、本作ではターミネーターを送り込む側、つまり2029年の視座の比重が大きくなっている。すでに1作目でご案内の通り、スカイネットがサラを殺害するためにT-800を1984年に送ったので、これを阻止するべくカイルも送られるわけだが、実際1984年に着いてみると、T-800だけでなく新型のT-1000や歳をとったT-800(歳をとるのか?)やら、ターミネーターがうようよ出てくる。おい何だかそれは話が違うだろ、と思ったら、その通り、違う話なのだ。つまり前記のタイム・パラドックスについては、歴史的にクリティカルな事象ごとに時間軸が分岐していくパラレルワールドの概念を導入して解決した、というわけだ。そんなことしたら何でもありやんけちょっとずっこいんでないの、という気がしなくもないが、まあそんな文句は言わせないぐらいに面白いので良いとしよう。バック・トゥ・ザ・フューチャー2並に話はややこしいけども。
T-1000をイ・ビョンホンが演じているのにはちょっと笑ってしまったし、時間転送装置では生体以外は転送できない(だから到着時は全裸)ってことだが、じゃあ何で生体は転送可能なのよ?と思ったりもしたが、まあとにかくよくできた映画だと思う。随所に1作目2作目の小ネタも仕込んでいたりするのも面白い。タイトルにある通り、まさに「新起動」だな。
途中でシュワルツェネッガーが"I'll be there"というシーンがあって、ふむ、これはあの有名なセリフ"I'll be back"をもじっているのかと思っていたら、後にそのまま"I'll be back"も出てきた。しかしこの日本語字幕はそのまま「アイルビーバック」になっていた。なるほど、もはや翻訳不要なほどに有名なセリフになっているのだなこれは。と感心したことだった。
やはりターミネーターは面白い映画だ。古いが、ポンコツではない。