野生のペタシ (Le pédant sauvage)

Formerly known as 「崩壊する新建築」@はてなダイアリー

Born in Japanでっせ

Amazonレベッカのついでに浜田省吾の「Home Bound」もダウンロードした。

Home Bound

Home Bound

浜田省吾ってライブのチケットも取りにくいらしいけど、CDもなかなか値下がりしないのよな。
いやあそれにしても懐かしい。中学から高校ぐらいまではやたらと聴いていたものだ。CDは「愛の世代の前に」を1枚だけ持っている。LPで持っていたのを買い直したものだ。浜田省吾で1枚だけ選べ、と言われればおそらく「愛の世代の前に」なのだが、この「Home Bound」もそれに匹敵する名盤と思っている。ほぼリアルタイムで聴いていたとつもりでいたが、よく考えてみたらLPでも買ってないし、レンタルした記憶もない。だから実はこのアルバムは聴いていないのだ、きっと。その代わり、NHK FMでやっていたスタジオライブを録音したものを聴いていたのだと思う。確かこのアルバムから「傷心」を除くほぼ全曲が演奏されたので、このアルバムを聴いたことがあるような気がしていたのだろう。
全体にアメリカンなテイストのロックで、とにかくヨーロピアンなものを好んでいた中学・高校当時のわたくしにしてはちょっと異質な感じがする。歌詞なんかも含めて改めて聴いてみると、何だかこれってプロレタリアートのためのロック、という感じがするのだな。ストレートなロックンロールも入っていて、”頭はからっぽ”(「あばずれセブンティーン」。またすごいタイトルだな…)なんて歌っていたりするが、どこか、そういうからっぽな頭の自分を突き放して見ている感じがある。歌の主役はいずれも、階層社会の下層で搾取され、怒ったり疲れたり諦めたりしているような。何か、ブルース・スプリングスティーンあたりこんな感じなんかしら、よう知らんけど。