野生のペタシ (Le pédant sauvage)

Formerly known as 「崩壊する新建築」@はてなダイアリー

良いのを見つけましたね

先日CANのアルバムをダウンロードして、ぼちぼち聴いている。ところでCANといえばホルガー・シューカイ。個人的にはある時期のデヴィッド・シルヴィアンのアルバムに参加していたりする関係でその音はよく聴いているのだけど、おそらく一般的には『ペルシアン・ラブ』が有名だろう。スネークマンショーの『戦争反対』に入っていたり、また、サントリーのCMで使われていたり。エキゾチックながらのんびりした雰囲気のポップな曲なのだけど、よく聴いてみるとテープのコラージュやら何やらを使ったアヴァンギャルドな音で、何とも言えない不思議なテイストを持っている。CAN解散後のシューカイの最初のソロ作品である"Movies"というアルバムに入っているのだが、このアルバムがどうも今はすでに廃盤になっているようで、Amazonあたりで探すと法外な高値が付いていたりする。

ムーヴィーズ(紙ジャケット仕様)

ムーヴィーズ(紙ジャケット仕様)

iTunes Storeにも無いし、なんだこのやろう、と思っていたのだが、何とAmazon.comのデジタルミュージックストアでは$4.95などというこれまた破格に安い値段になっているのを発見した。

ただしなぜだかこちらは"Movie"という単数系のタイトルで、ジャケットも違う。そのあたりが気にならなければ、とてつもなくお買い得だ。そりゃ思わずダウンロードしてしまうでしょうよ。
いやあ、良いですよこれ。ポップな"Persian Love"はもちろん良いけど、他の曲も、何だかむちゃくちゃなことやってるのにどこかラブリーで。音そのものが気持ち良いのだなあ。ずっと聞いていたくなる。一体どういう事情で、この名盤が日本では簡単に入手できないようになっているのか。まったく困ったことだ。TPPなんぞどうでも良いから、こういうところをまず何とかしてほしいもんですなぁ。