『おばあさんの魂』によれば、今や「大おばあさん時代」なのである、という。日本は世界でもトップレベルの高齢化社会であるわけだが、日本人女性の平均寿命は男性よりも7年ほど長く、また夫の方が年上であるケースが多い、したがって生き残ったおばあさんが世に溢れるのだ、と。なるほど。なんだかちょっとどこかを誤魔化されたような気がしないでもないが、まあ良いとしよう。
- 作者: 酒井順子
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2014/12/04
- メディア: 文庫
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酒井さんの身内である三人のおばあさん、の話から始まって、世の様々なおばあさんについて次々と分析していく。料理系おばあさん、いじわるばあさん、庭系おばあさん、かしずかれるおばあさん、旅をするおばあさん、アートのおばあさん…
なるほど、一言におばあさんと言っても、実にいろんなバリエーションがあるものだ。
そして最後にまた酒井さんの実の祖母・綾子さん101歳に話は戻って来る。いやはやまことに。
知識労働者は75歳ぐらいまでは働ける、とドラッカーは言った。ちなみに、2010年の2月に放映された金曜特別ロードショー『ルパン三世 the Last Job』に峰不二子役で出演された声優の増山江威子さんは、満73歳でいらっしゃった、ということをここに付け加えておこう。どうでも良い話だが。