日曜日に作ったコンフィをちょっと試食してみた。
うむ。美味いなこれは。
ところで、『小説家という職業』が文庫化されましたな。
- 作者: 村上春樹
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2016/09/28
- メディア: 文庫
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表現者としての思想、みたいなところから小説のわりと具体的な技法にかかわる内容まで、そのカバレージはまことに広い。で、村上作品についての解説というのそれはもういろんな人がやっているわけだけれども、特に技法という面で、本人が語るというのはこれはなかなか貴重なんではないかと。たとえば物語の人称について。初期の作品で採用されていた一人称は、認知できる世界に限界があるため物語の制約になってしまう。だからある時期から三人称を取り入れた、とか、登場人物にはマトモな名前をつけていなかったのがだんだんと普通の名前がつくようになり、ついにはタイトル(田崎つくる)にまで出てくるようになった、とか。そういった変化というのが実は、小説を書く上での「技術」の向上と関連しているいるのだ。なんて、実に興味深い。
そして、彼の読者について語った回『誰のために書くのか』については、長年の村上ファンとして、じんわりと感動的である。いやあ、満喫いたしました。