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野生のペタシ (Le pédant sauvage)

Formerly known as 「崩壊する新建築」@はてなダイアリー

To make a long story short

ずいぶん長い時間をかけて全4巻の『第二次世界大戦』をすでに読んだのだから、もうええやん、てなもんだが、やはり気になるので『第二次大戦回顧録 抄』も読んでみた。

第二次大戦回顧録 抄 (中公文庫―BIBLIO20世紀)

第二次大戦回顧録 抄 (中公文庫―BIBLIO20世紀)

ややこしいのだが、『第二次世界大戦』が全4巻、『第二次大戦回顧録』は原書で6巻、日本語版だと24巻にもなる大著であるらしい。それをコンパクトに300ページほどにまとめたのがこの『第二次大戦回顧録 抄』というわけだ。なるほど。
第二次世界大戦』とどの辺が違うのかというと、まずこちらの方がはるかに読みやすい。おそらく翻訳の問題なのだろうと思う。『第二次世界大戦』は本当に読むのに苦労したものだ。
当然ながら同じ史実をベースに書かれているわけだが、本書はかなりコンパクトになっている。時系列に発生した出来事を綴っているという点では同じなのだけと、では何を削っているのかというと、英国内での議会の様子や戦況に直接は関係ないチャーチル自身の行動(誰と食事をしたとかどこを観光したとか何時に寝たとか絵を描いたとか)と諸々の思いとスターリンの悪口、といったところか。あと、ざっくり前半がヨーロッパ戦線で後半が太平洋戦線に分かれており、特に後半では、『第二次世界大戦』ではあまり触れられなかった、日本軍の初期の勢いと終盤グダグダになっていく様子がかなり詳しく書かれている。
第二次世界大戦』よりはるかに読みやすいとはいうものの、こちらもなかなか頭に入ってこなくて難儀した。これ、「抄」でない方なんて読んだら、いったいどんなことになるんだろ…