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野生のペタシ (Le pédant sauvage)

Formerly known as 「崩壊する新建築」@はてなダイアリー

お腹いっぱいになります

『大国の掟』を読んだ。イカついタイトルだ。

世界情勢を読み解くには、歴史と地理に関する知識が不可欠だ。いま起こっていること、あるいはこれから起ころうとしていることのベースには、過去に起こったこと、がある。また、地理はいわば制約条件、あるいは前提条件である。
過去に起こったこと、すなわち歴史のアナロジーと地理による制約条件を加えて考えれば、大国がどういう「掟」に基づいて行動しているかを理解し、今後のシナリオも想定できる。と、そういうわけだ。
いわゆるところの地政学ってやつですか。
言ってしまえば、今まであちこちでマサルちゃんが書いてきたことの繰り返しにすぎない。が、こうやってアメリカ、ドイツ、中国、ロシア、中東などの実例を見ながら個別に解説されると、なるほどな、と納得させられる。
そしてまた、イギリスのEU離脱とトランプ大統領誕生という2つの歴史的事件に挟まれた絶妙なタイミングで書かれたこの本は、その時点から起こっている様々のことについて振り返りながら読むと、また格別の味わいがある。
いずれにしても濃厚な一冊だ。消化不良に注意。