ふと思い立ってエドワード・スノーデンについての本を読もうと思って調べたら『スノーデン 日本への警告』というのが出て来たのでKindleにダウンロードした。実はこれ、けっこう話題の書なのか。書店に行ったら平積みされてたし。
- 作者: エドワード・スノーデン,青木理,井桁大介,金昌浩,ベン・ワイズナー,マリコ・ヒロセ,宮下紘
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2017/04/24
- メディア: Kindle版
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いま目の前で起こっていることを見るにつけ、なるほど権力というものは常に暴走したり腐敗したりするものであるな、と思わされる。
安全とプライバシーはトレードオフの関係にある。うん、あるいはそうかもしれない。
けどとりあえず、
プライバシーとは、悪いことを隠すということではありません。プライバシーとは力です。プライバシーとはあなた自身のことです。プライバシーとは自分であるための権利です。
そして、
隠すことがなければプライバシーの権利を気にする必要がないというのは、話したいことがなければ言論の自由は必要ないというのと同じくらい危険なことです。弱い立場に陥る可能性を想像する必要があります。
ということは覚えておきたい。
テロに巻き込まれて死亡する確率に比べれば、風呂場ですっ転んで死んでしまう可能性の方がはるかに高い、とスノーデンは指摘する。まあだからテロ対策をしなくても良い、ということにはならない。しかしながら、実際のところテロの抑止に鼻クソほども役に立ってない監視を正当化するためにそんなことを言っちゃいかんよね。
共謀罪が無いとオリンピックが開催できない?
そんなオリンピックやめてまえ。
アメリカでは、政治的リーダーがテロの脅威について言及すると、力強いと賞賛されます。穏やかな口調で、「この問題をいろいろな角度から分析してみましょう。我々は、戦争を始める必要はありません。新たな権限など必要ありません」と言えば、世間知らずで意気地がないと言われるのです。実際にはその反対なのにもかかわらず。
うん、それね、アメリカだけじゃないですよ。