野生のペタシ (Le pédant sauvage)

Formerly known as 「崩壊する新建築」@はてなダイアリー

毒キノコみたいなもんだな

個人的に、何度めかのマイルス・デイヴィスのブームが来ている。”Bitches Brew”に手を出してから、エレクトリック期のあたりが気になりはじめ、Spotify Premium体験の期間中にあれこれ聴き漁った。
そしてSpotify Premiumの解約にともない、先日“In A Silent Way”をダウンロード購入したばかりだが、今回さらに"Get Up With It"も購入した。

GET UP WITH IT

GET UP WITH IT

加えて、”Ascenseur pour l'échafaud”(『死刑台へのエレベーター』ですな)も、家のどこかに埋もれていたCDを探し出してきてiTunesにキャプチャして。
Ascenseur Pour L'Echafaud (Lift To The Scaffold): Original Soundtrack

Ascenseur Pour L'Echafaud (Lift To The Scaffold): Original Soundtrack

こいつらを行ったり来たりしながら聴いていると、その落差になんだかもうクラクラしてしまう。「名盤」といわれる"Get Up With It"だけど、CDショップに行けば「ジャズ」のコーナーに置いてあるわけで、ちょっと勘違い系の焼鳥屋に流れるBGMぐらいなつもりで聴いたら、そりゃびっくらこくと思うぜ。エレクトリック期以降のアルバムのジャケットってのはなんでこうもアクの強いのが多いのか、とかねてから思っていたのだけど、ひょっとすると、なんかオサレげなジャズ、と思って聞いたらドロドロでぐちゃぐちゃな得体の知れないものだった何だこれ金返せ、というような事故を避けるために、あえてああいう悪趣味なアートワークにしているのではないか、という説をいま思いついた。すげえなマイルス、親切だな。