野生のペタシ (Le pédant sauvage)

Formerly known as 「崩壊する新建築」@はてなダイアリー

「コルフ月品」にはシビれたね

例えば『ゴースト・イン・ザ・シェル』を観ていやーすごいねサイバーパンクだね、なんて利いた風なことを言っていたりするが、実際のところそのサイバーパンクのマスターピースである『ブレードランナー』を観たことがない。というのはちょっとばかし具合が悪い。殊に世間では『ブレードランナー2049』が公開中、というかほとんど終わりかけで、あれは観てみたいけど、その前にやはり『ブレードランナー』を観ておかねばなるまい。こういう時に当然WOWOWは『ブレードランナー』(正確には『ファイナル・カット』だけど)をオンエアするわけで、録画しておいたのをやっとの事で観たわけですな。 

なるほどねえ、これはすごい。例えば『ブラック・レイン』が「ブレードランナーっぽい」なんて言われるのも、ああそういうことなのか、という感じで。1982年にこの映像か… となかなか衝撃的だ。これ、リアルタイムで観てたらどう感じただろうか?オリジナル版ではあちこちに不整合があったのをファイナルカット版で修正したというのに、なんだかわかりにくいところがあちこちにある。潜伏しているレプリカントの数とかね。最初の方で「男女4人」って言ってたのとレイチェルが別枠ってのが理解できてなかったもんだから、レプリカント全部で5匹になるぞどういうことだおい、それともゾラは人違いだったのか?なんて悩んだり。でもまあそんなのは細かいことだわな、と言ってしまえる圧倒的な映像と世界観、てとこですな。
直接の原作、というわけではないようだが、『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』も読んでみなければならんし、問題は『ブレードランナー2049』の公開がもうほとんど終わりかけている、ということだな。近いところだと、なんばパークスシネマで17:30から、とか。いやあ参りましたねこれは。