野生のペタシ (Le pédant sauvage)

Formerly known as 「崩壊する新建築」@はてなダイアリー

フローズンヨーグルトでも食って落ち着けよ、サイコ女

そんなつもりはなかったのに、録画されていた『スウィート17モンスター』という映画が、あまりに面白かったので最後まで観てしまった。

幼少時より面倒な性格だった。父親が急死した後、情緒不安定な母親とリア充の兄と暮らし、すっかりこじらせてしまい、スクールカーストの最下層で蠢く17歳、ネイディーン。とにかくやる事なす事イケてない。いや、自意識過剰なため、自分がイケてないと思うあまりに事態は大抵がさらに悪い方向へと転がっていく。
頭の回転が速いんだろうな。単に「一言多い」というだけでは片付けられない。相手が何を嫌がるか、どうすれば腹をたてるか、というのを瞬時に見極めてピンポイントで刺しにいく、という罵倒スキルの高さ。残念ながらそれで得をすることなんてひとつもないんだけども。
無愛想な担任の教師ってのもまた、何とも言えない良い味を出している。かすかにダメージを受けているような瞬間も見せながら、ネイディーンの暴言を華麗にスルーする。
ちなみにこの映画の原題は“The Edge of Seventeen”。こちらの方が、『スウィート17モンスター』なんてのより、よっぽどしっくり来ると思うんだけどね。
どうでも良いけど、ヒロインのネイディーン役はヘイリー・スタインフェルドという女優、この人なんとなくジャック・ブラックに似てませんか?あ、そんなことない?そうですか失礼しました。