野生のペタシ (Le pédant sauvage)

Formerly known as 「崩壊する新建築」@はてなダイアリー

belowな話もいっぱいですね

尾籠な話で恐縮」という言い回し、わたくしも時々使うのだけども、ルーツ(んな大層なもんでもないが)が三島由紀夫だとは知らんかった。なんでも日記に書いていたのだとか。本人しか読まんはずの日記で、誰にも恐縮しとんねん!と三浦しをん先生は突っ込む。まあ確かにね。
本当の日記というものを書いているという人はいまどれくらいいるのだろう。日記を書く動機というのはいろいろあるのだろうけど、昔は本当に日記帳にちまちま書くしかなかったいわゆる「日記」は、現代ではそのかなりの部分がこうしたオンラインのテクストに置き換わっているのだろうなあ、と思う。そしてしをん先生がウェブ日記として発表していたテクストは今こうして『ビロウな話で恐縮です日記』として書籍化されている。

ビロウな話で恐縮です日記 (新潮文庫)

ビロウな話で恐縮です日記 (新潮文庫)

いやほんとに尾籠だなあ。ちゃんと風呂入れよ。というのは置いといて、しをん先生ってBLマンガから文楽まで、ほんと多趣味。自宅とは別に仕事場として用意しているアパートの部屋を「火宅」と呼ぶあたりのセンスも、さすがとしか言いようがない。