野生のペタシ (Le pédant sauvage)

Formerly known as 「崩壊する新建築」@はてなダイアリー

経由便の罠

アラームは5時にセットしていたが、4時過ぎに目が覚めた。というか、全体に眠りが浅く、あまり寝た気がしない。
とにかく、身支度をして荷物をまとめ、ホテルのロビーに降りてみたら、ちゃんとタクシーが来ていた。よかったよかった。
運転手のおっちゃんにはもちろん英語は通じない。空港が近くなってきた時に、中国語で何か訊かれているけど、さっぱりわからない。でも多分、どのターミナルか訊かれているのだと思う。はて、どこなんだろう?eチケットの控えを見てもわからない。わからない時はエアラインの名前を言えば良い。エアチャイナ!エアチャイナ!と連呼すると、OK、チャイナ、とか言ってるけども、これってチャイナ行き、つまり国内線のターミナルと解釈されたんじゃないかな。実際、国内線ターミナルで降ろされ、やれやれと思いつつ国際線ターミナルの入り口まで歩いて行って、建物の中に入ってから気づいた。とりあえず行き先は重慶なわけで、国内線で合ってるんじゃないか。
まったくもー、と思いつつチェックイン。フライト変更しているせいか、セルフチェッインの端末は使えず、カウンターへ。確かにフライトは変更されており、一安心。搭乗券は重慶までしか発券されなかった。重慶でまたチェックインしてください、とのこと。あーねぇ。保安検査が終わったら搭乗まで時間があるので、朝飯だ。出発時間が早すぎてホテルの食堂が開いてなかったから。
なんかもう、朝からがっつり中華、けっこうみなさん食べてらっしゃいますね… さすがにそこまでは、と思いつつ包子(蒸籠に4個入り)と、モヤシみたいな野菜を。

周りを見てると、さらにこれに粥とか麺とか食べてるのよな。ようやるわ。
で飛行機に乗ったら機内食が。いやもう食べられしまへんて。と言いつつちょこっと粥を味見してみた。なかなか悪くない。
さて重慶に着いて、あらためてチェックインした時に、これから乗るCA157成田行きは、実は上海を経由する便であるということが発覚した。なので、保安検査は国内線の方に行ってください、で出国審査は上海でね、と。そ、そうですかまた乗り換えですか… でも、最後の一席と聞いていたのでほぼ諦めていたのだが、通路側席を選ぶことができたというのは良いニュースだ。
なんやかんやでもうお昼なので、飛行機に乗っていただけだというのに腹が減ってきた。昼はゲート近くの店で、麺を食べることにした。

これ、何なんだろう。牛骨ラーメンみたいな感じかな?焼豚ではなく、牛スジっぽいものが乗っている。サイドメニューが4皿も付くのだけど、そのうち2皿がトッピングと同じ牛スジ。何じゃそら。でも、なかなか美味かった。麺はけっこうユルめだが、スープが美味い。ちょっと日本のラーメンでは食べたことのない麺だな。サイドのきくらげとかキュウリもまた美味いんだよな。ビールが欲しくなる感じ。ただ、あの赤いソースみたいなのが盛大にハネて、白いシャツにシミが数点。痛恨の極みである。
そして重慶から上海へのフライトでもまた機内食が。もうええっちゅうねん…
上海に着いて、いったん降機して何やら乗り継ぎ用の搭乗券らしきものを受け取って、ここで出国審査っていってたな、イミグレどこよ?と見回すがバゲッジクレームと国内線の出口の案内しかない。うむ、とりあえずいったん外に出て、国際線のイミグレを経由して乗るのか?おい、国際線って第1ターミナルやんけ(けっこう遠い)、と軽く焦りながら延々と移動し、なんとか国際線の保安検査場入り口を見つけて入ろうとすると、これじゃダメだ、ボーディングパスが要るぜ、と。あにいってんだあんた、これがボーディングパスだ、天津から重慶を経由して来たんだ、と言ったが、ダメダメ、ボーディングパスが要るね、チェックインしてくるアルね、の一点張り。マジか、と慌ててチェックインカウンターに行こうとしているところで中国国際航空のお兄ちゃんに声をかけられた。おいどうした、どこに行くんだ、と。わたし今から成田行きに乗るアルね、でもこの搭乗券ダメ言われた、と訴えると、そらあんた、ターミナルがちゃいまっせ、と指摘される。んなアホな、成田行きってことは国際線で、それって第1ターミナルでは… などとぐちゃぐちゃ言っていると、とりあえずこのフライトは搭乗締め切ってるし、とおっしゃる。うそーん、搭乗開始12:15って… それは出発時刻?マジか!
はい、そんなわけで恥ずかしながら乗り継ぎ失敗し、成田行きのフライトを逃してしまいました。せっかく最後の1席を取れてたのに…
後で冷静になって考えてみれば、同じ飛行機にまた乗り直すんだから、ゲートを移動するわけないんだよな。なのに、とにかく出国審査、どこでやるんだ?てなことだけに頭が行ってしまい… 注意一秒、怪我一生。後悔先に立たず。無理が通れば道理がひっこむ(それは違う)。
代替便?そんなもんありゃしませんよ。さっきのお兄ちゃんにカウンターまで連れて行ってもらい、あれこれと探してもらい、かつ長考の末に決まったのは、翌朝の福岡行きで帰る、ということ。そして今夜は上海で一泊。ホテルについては、空港から送迎バスの出てるラマダアンコールってのをお兄ちゃんに手配してもらった。

失意のうちにチェックイン。とりあえず各方面に予定変更の連絡を入れ、さずに腹が減ってきた。どうしよう、中華もぼちぼち飽きてきた。けど外出してあれこれ探し回る気力もない。てことでホテルのレストランに行ってみたが、営業してないなこれ…
やれやれ、と思って外に出てみたら、すぐ近所に割といろいろ店がある。中華に飽きたっていうんならバーガーキングだってあるし、ローソンもある。けども結局、カフェテリア方式の食堂に行ってみた。大食堂だってさ。

おかず2品とご飯、ついでにビール。

これで19元。や、安い。謎のフライはもひとつだったけど、野菜炒めっぽいやつはなかなかイケた。こういう店は中国語が全然できなくても大丈夫だからありがたい。
振り返ってみれば、天津から無駄に遠回りして上海に移動し、合間にメシ食ってただけの一日。心身ともに疲れ果てた。
明日は7時のバスで浦東空港へ向かいます。