少し前に読んだ小説『不発弾』には 大手電機メーカーの粉飾決算の話が出てくる。そのメーカーは米国の原発メーカーを買収し、減損処理を巡ってあれこれと難儀するわけだが、まああんなもん誰が見たって東芝のことだって丸わかりなわけで。
で、『東芝の悲劇』は作り話ではなくノンフィクション。
- 作者: 大鹿靖明
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2018/08/03
- メディア: Kindle版
- この商品を含むブログを見る
まーだいたい社長なんてやってるのはもともとがちょっと普通じゃない人種なわけだけど、特に東芝みたいな大企業になってくるとそれはもう、百鬼夜行というか何というか。
社内の派閥や抗争なんてのは小説とかドラマの中の話であって、池井戸潤なんかの小説を読んでは、「んな奴おらんやろ」と思っていたものだが、リアルであんなことやってる連中が実在するなんてそりゃもうびっくり仰天だ。
それにしてもアレだな、いま首相秘書官やってる柳瀬とか今井なんていう名前が、当時の経産省の役人として出てきて、あーコイツらこんなところでも、と苦々しく思ったことだった。