野生のペタシ (Le pédant sauvage)

Formerly known as 「崩壊する新建築」@はてなダイアリー

大阪アースダイビング

10月6日、どこぞの山に登ろう、と予定しており具体的には葛城山なんかどうよ、てなところまで詰めてきた。ところが先日の台風により登山道が閉鎖されている、てな話もあって、今回は避けた方が良いんではないかということになった。結局どうなったかというと、なぜか上町台地あたりで大阪アースダイビングだ。以前に一人でやったことがあるが、今回はもう少し大人数で、というわけだ。
午前11時に天王寺駅に集合。そこからまずは四天王寺を目指す。ここが本当のアースダイビングのスタート地点と言えるだろう。
ところがまた、古本市なんてやっているのだな。少なからぬメンバーがここでトラップされてしまう。だってねえ、昭和初期の大阪市の地図(4,000円)とか見たら…

四天王寺の西側は、昔は崖になっていて、すぐに海が見えたはず。

しかし今では高層ビルが立ち並んでいて何も見えない。
四天王寺から谷町筋へ出て、北上する。そして六万体の交差点で左、すなわち西側の、より標高の低い茶屋町筋へ降りて行く。この高低差のすごいこと。
茶屋町筋をしばらく北上し、源聖寺坂からまた東に向かって上がる。

これまたすごい坂、というか階段になっている。この坂を登り切ったあたりで左に曲がり、北に向かって百mほど行くと生國魂神社だ。
この神社はすごいな。神頼みのワンストップソリューションプロバイダーだ。それらの中で米澤彦八の碑は、芸事にご利益があるってなことで、いろんな噺家さんが絵馬をかけていたりする。
さらに北上して高津神社へ。ここはいつも1月のとんど祭りの時ばかり来ているが、普通の時に来ると、なんとも寂れた(落ち着いた、と言うべきか)感じだな。そして、北端の出口あたりから見ると、これがまた高台の上にあり、そのすぐ下が昔は海だったのかー、となんだか不思議な気持ちになる。
この後は空堀商店街を抜け、さらに上町筋を横切って少し行ったあたりから北上し、大坂城公園を目指す。
先日の台風21号により大坂城公園の植林の多くがなぎ倒されているのを見て驚愕する。どんだけやねん、と。

そして大坂城公園駅前に到着、これが本日のゴールだ。大阪アースダイビングにおいては上町台地の北端にある大坂城というのは極めて重要な地点であるからゴールに設定したのであって、そこでクラフトビアホリデーなどというイベントは、たまたま開催されていたに過ぎない。たまたまではあるけれども、せっかくであるから当日券を購入して少しばかりビールを飲んでみた。

10月とは思えない暑さで、おビールが美味しゅうございますねえ。
ホリデーにあまり長居するつもりはない。ではどこへ行くのか。とりあえずあれこれ潰しがききそうで近い天満へ。
総勢10名、とけっこう人数が多い。まだ16時前と時間もかなり早く、入れる店は多くない。とりあえず大旦那なら大丈夫かも?と行ってみたがすでに結構な客の入りで、残念ながら10名は収容できない。お前ら日の高いうちから飲んでんなよ(←お前が言うな)。
実は、大旦那の少し手前にある店に同行していたCさんのアンテナが反応していた。わたくしが見ても、これはなかなか興味深い物件である。というわけで、この かしわ屋将軍 なる店に突入した。幸いにして総勢10名も無事に収容された。
でこの店、一言でいうなら大当たりである。

鳥が美味い。そして酒が豊富にある。おまけにおねだんがリーズナブル。そりゃもうあーた。
ナイスな店を発見した。その次に行った店は大ハズレだったが、それを補って余りある。
そんなわけで、3連休初日のイベントは、まあ上出来の部類に入るだろう。